『図書館戦争』
最近カメラの話題ばかりでしたので(しかもいつのまにか「camera」カテゴリまでできてるし笑)。
本日は、久々に本の感想などをば。
『図書館戦争』です ↓
図書館戦争
『図書館』シリーズの第一巻になります。
なんかもう・・・あまりの人気にアニメ化までされてるらしいですね?こっちじゃ見られないんだけど^^;
いやもうほんっっっっとに面白いです!
本が大好きな人、そして図書館を愛する人にはぜひぜひ読んでいただきたい!
かくいうワタシも、週2以上のペースで図書館に通っておりますし(笑)、若かりし頃は司書の資格も取ろうとしていたくらい(でも挫折^^;)図書館を愛しておりますので、この話が他人事とは全然思えなくて。
え~、舞台になっているのは、「昭和」のあとに「成化」という年号になった、我々の生きる現代とは少し異なる・・・でも現代の、日本。
年号が変わる頃に「メディア良化法」という法律が制定され、それからすでに30年が経っていて。
法律に基づく「メディア良化委員会」が、「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる」という法を執行すべく、本や雑誌の検閲、没収をやたらめったらに行っている世の中になってしまっています。
昔からある良書なんかも、一語でもNGワードが入ってたら即没収、みたいな凄まじさ・・・そして節操のなさ。
それに唯一対抗できるのが、図書館。
「図書館の自由」を守るべく、図書隊を組織し、武力で(!)対抗しています。
町中に置けば検閲・没収の対象になる書物も、図書館なら所蔵して守れる・・・で、その書物を奪うべく襲撃する良化委員会を、武器使用で防衛するわけで。
怪我人や・・・死者が出る可能性も。
というわけで、もちろん図書館員全員がそうした緊急事態に対応できるようには訓練されていますが、特に戦闘に携わる「防衛員」が養成され。
で・・・昔本を没収されかかったところを図書隊員に助けられ、自分も本を守ろうと決意して図書隊に入隊した主人公の笠原郁は、精鋭部隊である「図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース」に配属になるのです。
その部隊に所属する上官や、同僚や、女子寮でのルームメイトなどとの日々の生活、そして良化委員会との戦いを描いているのが、このシリーズです。
・・・あああ、設定を説明するだけでこんなに字数を使ってしまった・・・。
ま、あとはネタバレになるんで、書けないといえば書けないのですが。
設定だけ読むと、「なんか堅そう・・・」って思われるかもしれませんが、文体がはっちゃけてるんでほんとに楽しく読めます^^
特に主人公の郁は、ココロは純粋なオトメなんだけど、身体能力は並の男子を・・・いや、並以上の男子も超えているので、言うことやることがいちいち豪快(笑)。
で、「部隊」だけに、「一等図書士」とか「二等図書正」とかって階級もあって、上下関係もあるのですが。
でも全然そんな会話じゃないんですよね~、上官に対して。
この軽妙なやりとりを読んでるだけでも爆笑モンです(笑)。
ザッパーで気のいい、でも切れ者のオッサンな玄田三等図書監、あたりはソフトでスマートなんだけど意外と頑固な小牧二等図書正、エリートで当初は郁を敵視する手塚一等図書正。
そしてなんといっても、郁の教官で冷静沈着有能な上官でありながら郁と衝突してばかりの堂上二等図書正^^
彼らのそれぞれのキャラがもう、ほんっと大スキ!
それから、郁のルームメイトで、美人で抜け目のない情報屋の柴崎も。
なんていうか・・・みんながそれぞれのカタチで郁をバックアップしてくれるのが、読んでいてとてもうれしいの。
まだシリーズの途中までしか読んでいないので、この人たちの関係が今後どうなるかもまた楽しみです♪
それから・・・やっぱり、いくら軽妙だとはいえ・・・「検閲」の怖さも、しみじみと思い知らされます。
この時代に生きていたら、どうなっちゃうんだろう?
ワタシの好きな本たちは、どの程度まで「狩られる」のだろうか?
なにより、法によって自主的に萎縮した書物を読むことが・・・楽しいだろうか?
・・・確かに「悪書」は存在すると思うし、何でこんなこと書くんだろうっていうメディアの表現もあるけれど。
そういうことはなくなって欲しいと思うけど。
でも・・・う~ん・・・それを国が取り締まり始めたら・・・どう転んでいくかはわからないわけで・・・。
単純に決められない歯がゆい問題だなぁ・・・と思いながら読んでいます。
・・・ま、でも、それはさておいても。
戦いあり、友情あり、恋あり(?)で、ほんと楽しめるシリーズですよ~。
シリーズを読み通したら、またいずれ感想を書くかとは思いますが。
みなさんにもぜひぜひオススメです^^
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
★昨日5/21(水)のエクササイズ★
久々に頭痛のためお休みしました~
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