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『すべてがFになる』


なんだか、台風、地震と、一度にいろいろな災害がやってきましたね・・・。

次々と新しい災害に目が向いてしまうけれど、前の災害から復旧する途上にある方々もまだたくさんいらっしゃるんですよね・・・。

自分もいつ当事者になるか本当にわからないですし。

一日も早く復旧が進むこと、一日も早く被災者の方々が安全に安心して暮らせるようになることを、心から祈っています。




さて。


今日は久々に、小説のレビューです。


何年か前に、モーレツにハマった、推理小説です(先日ちらりと表紙をお見せしました・・・あっ、表紙が変わってる!)。



すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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主人公の西之園萌絵は、N大工学部の学生。


亡き父は元N大総長、叔父は県警本部長、叔母は県知事夫人、という生粋のお嬢様。


両親を飛行機事故で亡くして以来、自らがオーナーである高層マンションの、最上階(とその下の階の2階分)に執事と暮らしています。


お嬢様なだけでなく、ものすごく頭の切れる彼女が、偶然出会う殺人事件を解決していくシリーズで、これはその一冊目です。


で、パートナーになるのが、彼女の父の教え子である、N大の犀川助教授(萌絵の指導教官でもある)。


テレビも新聞も見ない、服装にもかまわない、ちょっと浮世離れした感じの人ですが、実はこの人も相当頭が切れる。


別に事件解決には何ら興味はないんだけど、萌絵に巻き込まれる形で、結果的には彼の力が事件を解決していきます。


このシリーズは、
理系ミステリとも言われていて、コンピューターとか数学とかそういう理系要素が山ほど出てきて、文系のわたしにはついていくのが非常にムズカシイ。


それに、萌絵にしても犀川先生にしても、ものすご~く能力が高くて。


萌絵は5桁同士の掛け算を瞬時にやってしまうし、あみだくじは2秒もあれば見切ってしまう。


二人とも、一切メモは取らない・・・メモを取らなければならないほど「脳細胞が老化していない」から(スミマセンね~、メモ魔で・・・orz)。


本の中で、ものすごい計算がめまぐるしく解かれていくのを読んでいると、
自分がとてつもなく馬鹿に思えてきて、泣きそうになります(笑)。


以前どなたかのブログで、「作者の森氏はドSだ」って書いてましたけど、そんな気もする・・・^^;


いかに読み手の能力が低いか、ってことを、まざまざと思い知らせるって点で作者がSってことで、それでも読んじゃうんだから、読者はMなのかもね・・・。


いや、もちろん、本の中のことだから、いくらでも天才を描けるでしょ、ってお思いかもしれませんが。


でも、読んでみるとわかるんですけど・・・登場人物の造型がすでに、想像を超えているというか・・・実際にその感覚を知っていないと描けないよな~って思うんですよ。


実際に作者が、そういう計算能力や、思考回路を持っていないと、描けない気がする。


作者は実際に現役の国立大(N大学^^)の助教授だし、犀川先生は作者の分身・・・っていうと言い過ぎかもしれないけど、経験とか思想とかはある程度反映されていると思うし。


で、そういう人たちの頭の中って、こんなふうになってるんだな~って思うと、あまりの回転の速さに・・・同じ人間なのかな・・・って、さらに落ち込みます(泣)。


で、単なる数学的能力だけじゃなくて、なんていうか・・・哲学的な思考も、随所にちりばめられています。

「現実とは、現実とは何かと考える瞬間にだけ、人間の思考に現れる幻想だ」

とか。

「人間はシンボルによって思考する。言葉や文字で思考するのではない。言葉も文字もシンボルの一部でしかない」

とか。


深く深く、考え込んでしまうような言葉があちこちに出てきて、数学同様に頭を悩ませます。


・・・やっぱり、この本読むのって、Mだよなぁ~・・・(笑)。


萌絵と犀川先生だけでなく、このシリーズは犯人たちもこんな感じなんで、読んでるとほんとに・・・自分がこういう思考ができないということを、残念に思ってしまいますね・・・。


もともとは、ものすご~く尊敬する年上の方から、「おもしろいよ~」って勧められたのですが、読んでみて、すごくうれしかったのを覚えています。


なぜならば、こういうものを共有するに足る人間だと思ってもらえた、と思ったから。


光栄で体が震えるほどでした。


と同時に、これが本当に理解できるようにならなきゃ、と思って、背筋が伸びたものでした。


ま、あんまり気張りすぎて、本を読む楽しみから遠ざかっちゃった面がありますけどね(笑)。


最近ようやく、その頃の若かった自分(笑)のことも客観的に見られるようになってきて、同時に、このシリーズも気負わず読めるようになった気がします。


肩の力を抜いて読んでみれば、トリックも謎解きも素直におもしろいし、犀川先生にアタックする萌絵の奮闘ぶりとか、二人の微妙な関係の行く末とか、いろいろ楽しめる要素も満載だし。


ほんと、自分に合った楽しみ方をしないとね~( - -) トオイメ


あ、全然『すべてがFになる』自体の感想になってませんけど(笑)、シリーズでは一番凝ってておもしろいと思いますし、これを読んだらぜひシリーズ10冊を全部読んでほしいです。

少なくとも、6冊目の『幻惑の死と使途』までは楽しめると思います。

その先は・・・わたしは、ちょっと辛かったですね・・・難しくて。


一番気に入っているのは、5冊目の『封印再度』です。

トリックもスキだし、萌絵と犀川先生が、なかなか、イイ感じなんですよ^^


てな感じで、楽しみ方はほんとに人それぞれだと思います。


興味を持った方、ぜひ読んでみて下さいね~(特にMの方にはオススメ・・・かも^^;)。


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