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『博士の愛した数式』


小川洋子、キライじゃないです。


といっても、何冊か読んだだけだし、『シュガータイム 』とか『完璧な病室 』とか『余白の愛 』とか、また例によって、どちらかといえば彼女の作品の中でも少しマイナーな作品ばかりかも。

あ、あと、うち読売新聞なので、先日まで連載されてた『ミーナの行進』も読んでましたが、うーん…これは、わたしは、ちょっと…違うかな~…。


学生の頃に読んで、しば~らく遠ざかってて、で、去年だったかに久しぶりに『博士の愛した数式 』を読んで。


すごく、ヘンな言い方ですけど、「ああ、こんなに、万人に受けいれられる本を書いたんだ」と思ったのを覚えてます。


えーと、悪いイミじゃなくて。


なんていうか…彼女の書く本って、すごくストライクゾーンが狭いというか…同じ人間が読んでも、体調とか、気分とか、そのとき置かれてる状況とかで、しっくり来るときとそうでもないときがある感じで。


内容も文章も、この上なく繊細で、注意して扱わないと壊れてしまいそうな、息をひそめて向かい合わなきゃいけないような…。


乱暴な読み方をしたら、その時点で何もかも台無しになってしまいそうな、そんな美しさがあると思うのです。


薄いブルーの紗がかかったような…冷たい、透明な、静かな空間。


食べ物のことがたくさん出てきて、過食とか、病気のこともたくさん出てきて、どれも、書き方によってはこの上なく下世話になりうると思うんだけど、彼女が書くと、美しいものになる。


でももちろん、ただ美しいとか、ましてや癒されるとか、そういうことではなくて、淡々としてても切りつけられるような痛みや切なさや悲しさで満ちていて。


…うーん、しばらく読んでないんで、イメージとして残ってる範囲で、ですけどね。


でも、『博士の愛した数式』は、もっと、強靱になっているというか、繊細であることには変わりがないけど、柔軟さがあるというか。

だからこそ、たくさんの人に読まれたし、映画にもなれたんじゃないかな~、と思います。


先日テレビで放送した映画を、やっと観ることができましたが、雰囲気的には原作に忠実に映画化されていたのではないかと思います(これもまたイメージとして残ってる範囲ですけどね^^)。


ルートを語り手にしたので、母である家政婦さんのこころの中は伝わりにくかったかな?

でもその分、すっきりとまとまって、よかったかもしれませんね。

キャストも良かったと思うし。


原作を読んだときに感じたすこ~しばかりの人間の悪意、みたいなものもなくて、安心して観ることができました。


もし、映画も原作も見てなくて、興味はある、という方がいたら、わたしは、まず原作を読むことをオススメします。

原作のラストで、少しだけ泣いた記憶がある…どうってことないことなのですが、これは映画を見てからではダメなので…。

できれば、なんの予備知識もなく、読んでほしいところです^^


…今日の文体、固いでしょ?

小川洋子を語る、というだけで、こんなにマジメな語りになってしまうのね…^^;

我ながらおもしろいな(笑)。

わたしだけかな~、どうなんだろ~?


あいや、しかし、そんなこむずかしく考えなくてもいいんですよね。

みなさんはどうか、安心して、本も映画もそれぞれ思い思いに楽しんで下さいましね~o(^-^)o


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