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『風が強く吹いている』


走るのは、速くありません。

率直に言えば、遅いです(泣)。

よく「なにかスポーツやってたの?」と聞かれるのですが、大きく誤解されているようです。

持久力も瞬発力もないし、団体競技は苦手。

唯一得意なのは、応援です(いや、それ競技じゃないから…)。

しかし、そんなわたしがスポーツに関してにわかに活き活きと輝き出す場所があります。

それが「テレビ観戦」です。

野球、サッカー、バレーボール、フィギュアスケート、テニス、相撲、etc…。

どんな競技でもそれなりに楽しめ、しかも瞬時にアツクなれます。

し・か・し!

一番アツクなるのは、駅伝です!

高校駅伝、大学駅伝、実業団駅伝、都道府県対抗駅伝、国際駅伝、どれも大スキ!

大学駅伝も、箱根だけじゃあありません。

出雲、熱田、予選会…いや、高校駅伝の時から有力選手をチェックし、箱根の時には「ああ、この子去年○○高校で2区走って区間賞だった子だよね?」などと語り合うのが、我が生家のしきたりです(どんなだ)。

で、この本ですよ ↓ 

風が強く吹いている 風が強く吹いている

著者:三浦 しをん
販売元:新潮社

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たった十人で、箱根駅伝を目指す…という、この本についての事前情報を得ただけで、迷わず近所の図書館で予約しました。

やっと順番が回ってきて、読むことができて…これは、買いです!

蔵書入り、決定です!

読んでいる間中、ずっと、自分の中に相反する感情がうずまいて、こんな気持ちにさせられた本は初めてです。

早く続きが知りたい、でも読み終えたくない

なにもかもうまくいってほしい、でもなにか一波乱あってほしい

あったかいような、クールなような、ずっと走り続けているような疾走感や、ふわりと一ヶ所に漂っているような浮遊感や…。

…うーん、うまく言えないけど、でも、これらの感情が一つとして裏切られることなく、じんわりと満足させられて、整理のつかない混乱した感情のままでも、すんなり受け入れられて…。

一言で言えば、ずーっとくすり、くすりと笑ってきて、気づいたらしゃくりあげるくらい号泣している、という本です。

ああ、こころの中を伝えきれないのがもどかしい!

もし駅伝に興味がなくても、ちゃんと丁寧に箱根駅伝までの経過をたどっていってくれますので、無理なく自然に駅伝の世界に入っていけます。

そして、十人全員のキャラクターが、それぞれに、良い!

十人もいたら、誰かしら合わないなって人がいそうなものですが、わたしはこの十人一人一人と、酒を酌み交わしてみたいな、と思えました。

彼らが、走る中で、一人きりの世界に入っていって、自分自身と向き合う。

その過程をともにすることで、彼ら一人一人について、そのこころの中を深く知ることができるからかもしれません。

本当に、いい奴ら、いいチームなのです。

あっ、それから、表紙がまたすごくいいのですよ。

ぜひ書店でお手にとってごらんくださいませ。

何度も何度も、表紙をじーっくり眺め渡しているわたしです。


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